まだねむれない

日々のことと小説

2024.12.17(火)セプテンバー

朝、調子が悪い。

ベッドのなかでふと今何の映画がやってるか気になって近くの映画館を調べる。ロボットドリームズが上映されていたので観に行く。

以下ネタバレ。

一年も離れて、相手のことを四六時中思い続けることはできるのか、私にはそういう相手はいなくて、でもそれを家族に当てはめてみたら答えはすぐにわかった。喪失を人はずっと覚えてられない。孤独はいつだってそばにあるけれど埋める方法はいくらでもある。その孤独を別の何かで埋めて、それがいつしか大切なものになったとき。そのあとに大切な人と再会した場合、二人は以前の二人と同じように喜べるのか。一年もあれば人も(ロボットも)世界も変わる。もうお互い同じように一緒にはいられないこと、それでも一緒に過ごした日々が大切だったこと。だけど、お互い違う道をいくこと。最後の、セプテンバーに合わせて、手を取って踊ったシーンは、たとえ離れていてもその時だけは、その音楽が鳴っていた時だけは、同じ気持ちだった。思い出がうつくしいまま、二度と会うことなく別れを選んだ、ラストが切なくてすごくよかった。言葉はずっとなくて街の雑踏が、たまの相槌が、陽気な音楽が、アニメーションが物語っていたのもよかった。セプテンバーはうつくしい別れの曲。

 

本屋へ行って、日記本と、USOというインディペンデントマガジンを買う。

本を読んだり映画を観たりすると、たくさん書きたいことが溢れてくる。

書きすぎると野暮ったいからこれでも抑えている。

いつか日記本を出したいと思う。