急にきた寒さのせいか、昼に起きてちょっとご飯を食べてすぐに布団へ戻る。夜は眠れないのに昼間はすとんと眠れるから不思議だ。ほとんどの人たちが働き、生活をするなかで、眠るばかりをしている。夜になってようやく起きてそれでも部屋を明るくする気にはなれなくて、間接照明と、プロジェクターの映す映像だけで部屋の灯りを保っている。外と部屋の中の暗さの境界線がほとんどないくらいが一番落ち着く。酔ったときに買った吸わないタバコがまだ残っていて、ベランダで一本だけ火をつけた。吸ってみたら盛大にむせた。もう残りを吸う気にはならず火がちりちりとフィルターを焼いていくのを見ていた。蛇みたいに蠢く火をぼんやり見つめてそれが妙におもしろかった。昼間の寒さには耐えられないのに、しんとした夜の寒さには平気で耐えられた。みんながもう寝るときだからか、活動していないのが自分だけじゃないとわかって、元気になるのかもしれない。
やる気のない大学生みたいな生活を30代超えてやっているのが恥ずかしい。ほんとうに夜しか元気がでなくて、ただ情けない。仕方がない。
昼寝をする前、スマホのメールを開くと先日の書類選考が通っていた。面接の日程だけ返信して、あとはもう何もしたくなくて眠った。