まだねむれない

日々のことと小説

2024.11.1(金)プレ社会復帰

雨。なんとはなくとも気が重くて塞いでしまう。電車のなかで呼吸が浅くなっていて、意識が沈んでいたのを、なんとか持ち上げる。いろんなことを考えすぎて頭の中が洗濯機の渦のようになっている。洗濯機ではないのですっきりすることはなく、ただぐるぐると回り続けるだけだ。虎が木の周りをぐるぐる回ってバターのようになる、のほうが近いかもしれない。ちびくろ・さんぼは読んだことがない。

 

ドトールで読書。昨日に続き、太田明日香さんの『書くことについてのノート』のvol.2を読む。太田さんが自身の書くことについてや、労働についてに向き合った本で、一気に読んでしまった。vol.2の本で一番共感したのはあとがきの2行目の言葉だった。自分は、商業で出版するなんて夢の夢レベルの、ようやく同人から作家活動を始めることができた人間だが、はじめるまでに、同じ書くことで活動している人に対しての羨望と嫉妬と劣等感で無茶苦茶になっていた。全ては自分に対する理想の高さと現実のギャップに苦しんでいたからだ。20代はほとんどそれで苦しんでいたので、その時にこの本を読んでいたら、どうなっていただろう。気が楽になったのか、それとも苦しくなって読みきれなかったかもしれない。今はそういう感情が私にもあった。というフラットな感覚で読めている。とはいえ、いつまた自分が理想と現実のギャップや、他者への嫉妬に狂うかはわからない。そういう意味で書くのに苦しくなったときに読み返したくなる本だと思った。

 

 

今日はプレ社会復帰的な日だったが、まだ無理だった。何がダメとか言語化できないが不安感が波のように押し寄せて、いつもならかわせたことがかわせなかった。せっかく声をかけていただいたのに申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、今言っておかないと、どこかで迷惑をかけると思い、辞退した。

 

雨がしんどい、早く止んでほしい。